ふと引き出しを見ると、数年前に買ったはいいけど全然使い道のなかった、32GBのUSBメモリがありました。買った当時は32GBもあるUSBメモリというのは珍しく、これだけ大容量だと使い道もあろうと思い購入しました。しかし意外なほど使い道がない。
大容量を生かし、メールソフトやインターネットブラウザをアプリケーションごと持ち運んだりしていましたが、USBメモリゆえに読み込みテンポが悪く、実用に耐えませんでした。それに今は、メールは「Gmail」がスマホと連動しているし、ブラウザの「google chrome」もgoogleアカウントでログインすることで、全ての端末で同環境が同期しています。
単純にデータを持ち運ぶ媒体として使うにしても、今はmicroSDの方が便利です。容量は数十GB程度が普通だし、スマホに入れて使えばそのまま中のファイルを操作もできますし。
まぁそんなこんなで使い道のなかったUBSメモリですが、「回復ドライブに使う」という用途がありました。
回復ドライブというのは、windowsがシステム破損や物理故障で起動できなくなった場合に、最低限のシステムのみでOSを起動して、OSを初期状態に復旧したりするためのデータです。windows8から追加された機能だったと思います。
要は「回復パーティション」という名前で、OSの入っているドライブにシステムファイルと一緒に保存されているものと同一です。違いはPCに接続したUSBメモリから実行できる点。ドライブが物理故障した場合は回復パーティションも使えなくなりますから、別媒体を使用する回復ドライブの方が利便性は高いです。「リカバリーディスク」と同じですね。
上記の通り、回復ドライブで復旧できるのは「初期出荷状態」なので、今使っている状態に復旧したければ、別の機能(同じくコントロールパネルにある「バックアップと復元」や、市販のバックアップソフト)を使う必要があります。
私はUSBメモリで「回復ドライブ」を作成しておいて、別の外付HDDへ「バックアップと復元」で毎日自動バックアップするように設定しています。これでもしOSが起動できなくなっても、USBメモリから回復ドライブを起動して、外付けHDDのデータから1日前の状態に復元できます。
※ちなみに「バックアップと復元」機能はファイル単位で差分から復旧することも可能です。どういうことかというと「バックアップから〇日前の△△というファイルを取り出す」みたいなこともできるわけです。
もし余っているUSBメモリ(16GB以上に限りますが)があるのなら、回復ドライブを作っておくとよいです。USB端子はまずどのPCにもあるものなので、DVD等でリカバリーディスクを作るより使いやすいと思います。
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