クラウドとか言っても結局は満員電車での通勤から免れない切なさ

クラウドサービスという言葉が使われるようになって、そろそろ10年くらい経ったでしょうか。その概念を初めて耳にした頃は「レンタルサーバみたいなもんかな?」程度の認識でしたが、まぁこの10年程度で、便利になったこと便利になったこと。

クラウドストレージなんて、今じゃローカルのファイルと同期させるなんてことができます。クラウド上の保存領域を、まるでPC上のファイルフォルダのように利用できたり。同ファイルをスマホ等の外部機器とも連携できたり。他者と共有できたり。色々できます。

人同士の意思疎通、コミュニケーションに使うのなら、skypeやLINEのようなオンラインコミュニケーションツールが便利です。業務利用などもっと大規模な集団での情報共有や管理には、サイボウズなんかのグループウェアも使われています。

などなど、こんなにも便利なオンラインサービスがあって、それ実際使われているわけですから「それもう、わざわざ仕事場に出向く必要なくね?」と、当然思うわけです。別に現場に出向かなくても、PCでの事務作業であれば、オンラインで繋いで在宅で実施可能なのではないかと。

しかし現状は(そういう働き方をしている人もいるのでしょうが)大半はそうではありません。大半の人はあいも変わらず、ギュウギュウの満員電車に乗ったり、遠方から自動車で移動したりと、毎日苦しい思いをして通勤して働いています。※プログラマーやシステムエンジニアのようなIT専門職であれば、在宅で業務を行っている方もおられるのでしょうけど。

ネットサービスがこれだけ便利かしているというのに、そういう通勤の不便はなぜ変わらないのでしょう? 頭のよくない私には浅い憶測しかできませんが、まぁセキュリティ面のリスクが解消できないことが、大きいのかもしれません。

実際に私が勤めていた職場では、そういった便利なネットサービスの大半は使えませんでした。スマホは持ち込み禁止。クラウドストレージサービスにはアクセス制限がかかっており、社外とのファイルのやりとりはHULFT等の気密性の高いファイル転送ソフトでの使用が原則。グループウェアの利用についても、大半のユーザーが社内ネットワークからのアクセスに制限されており、社外からのアクセスは基本的に不可でした。

もちろん、個人情報漏洩の被害が甚大であることは言うまでもありません。情報が漏洩して何億の賠償金が発生した、なんてニュースを頻繁に目にします。リスクの大きさを思えば、オンラインで仕事をするなんて、迂闊にできないことは理解できます。

それでも、もうちょっとやりようがあるんじゃないかって思うわけです。例えば、ひたすら表計算ソフトなんかにデータ入力するような簡単な事務作業。こういうものであれば、上記のオンラインサービスを使って在宅ワーカーにパートで行わせる、なんてことはできないのでしょうか。

もちろん情報漏洩のリスクはありますが、そんなものは現場でやろうと大して変わりません。紙出力してコッソリ持ち出すとか、やろうと思えばいくらでもやれます。それに現場なら現場のリスクもあります。他人のアカウント情報や重要ファイルへのアクセス手段を、別の従業員から盗むということができます。

よってどちらにしてもリスクはあるわけです。それをふまえれば、問題なのは現場かオンラインかではなく「適切に情報管理できているか」のような気がします。

まぁ、言うほど簡単なことではないのは分かっています。分かってはいますが、朝のギュウギュウ詰めの満員電車なんかを見ていると、上記のようなことを、やはり思ってしまうわけです。

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