カプセルホテルに宿泊するというと、「ただ寝るだけだから安く済ませたい」というイメージが強いのではないかと思います。ビジネスホテルの場合は素泊まりでも安くて5,000円程度のところ、カプセルホテルなら3,000円前後で泊まれますから、確かに安いです。
しかしこの考えはもったいないです。カプセルホテル宿泊には「ただ安いから」という理由以外にも、普通のホテルにはない利点や魅力がたくさんあります。
今回は仕事で利用してからカプセルホテル宿泊にハマった私が、その魅力を語ろうと思います。拙い文で恐縮ですがよろしければご覧ください。
①大きなお風呂やサウナがある
カプセルホテルは普通のホテルと違って個々の部屋に浴室がない代わりに、共同の大浴場が設けられていることが多いです(シャワーブースのみの所もありますが)。大浴場の湯船なら個々の浴室と違って広いので、足を延ばして広々と寛ぐことができます。
また、ホテルによってはお風呂の設備や種類が充実している所も多く、バイブラやジェットバス、人工温泉、中には露天風呂まであるカプセルホテルも珍しくありません。
そしてカプセルホテルの大浴場には大体サウナ室(&水風呂)もあります。サウナと水風呂の交替浴は肉体疲労の回復に効果抜群ですし、何よりハマると絶大な快感を得られます。最近はお風呂同様にサウナ設備にも力を入れているカプセルホテルが増え、ロウリュやアウフグース(アロマオイルの蒸気で発汗を促すサービス)を実施しているところも増えています。
※ビジネスホテルやシティホテルでも大浴場やサウナがある所も多くありますが、施設やサービスの充実度合いはカプセルホテルには全然劣ります。
お風呂好き、サウナ好きならビジネスホテルよりも、こういった温浴施設が充実したカプセルホテルを選んだ方が断然得と言えるでしょう。
②休憩室やレストランなど施設が充実している
カプセルホテルは休憩室やレストラン、マッサージなどの付随施設が充実しています。カプセルベッドは中で寝る以外の何かをするような場所ではありませんから、その分休憩エリアなど「寝るまでの間過ごす場所」を普通のホテル以上に充実させているわけですね。
テレビ付きのリクライニングチェア(orベッド)で休むことができたり、大量の漫画や雑誌が置かれていたり、中にはネットカフェのようなPC付きの個室ブースが設けられているようなところもあります。
そういう意味では、むしろビジネスホテルやシティホテルの方が「寝る以外にすることがない」とじゃないかと思います。カプセルホテルこそ「寝るだけじゃもったいない」施設です。
③館内着でゆったりと休憩や食事ができる
ホテルなどの出先で我が家のようにくつろぎたいのであれば、まずしたいことは「窮屈な外出着を脱いでゆったりしたい」ではないかと思います。しかし普通のホテルの場合、室内着はあってもそれはあくまで部屋用。基本的に室内着で歩き回ることはできません。なので外出着を脱げるのは「後は寝るだけ」という状態になってからになります。
その点カプセルホテルであれば、入館したらまずすることは「館内着への着替え」です。ガウンだったりジャージだったり作務衣だったりと館内着のスタイルはそれぞれですが、基本的にどれもゆったりとした部屋着のような感じで落ち着けます。
このように、カプセルホテルであればチェックイン後に即楽な恰好になれて、館内施設も充実していてそのまま楽な恰好で寝るまでの間を過ごせます(そういう意味でもやはり「寝るだけじゃもったいない施設」と言えます)。
セキュリティやプライバシー面に折り合いがつくならお勧め
上記のように、カプセルホテルには「ただ寝るだけ」では勿体ない様々な利点があります。
もちろんカプセルホテルにもデメリットはあるわけで、セキュリティやプライバシーの問題はあります。そこがどうしても受け入れられないという方には向かないのは事実です。
ただ、プライバシーの問題はともかくセキュリティーについては一応対策は可能です。貴重品はフロントに預けることができるし、最近は暗証番号や静脈認証などのセキュリティボックスが設置されているところも増えています。また、騒音についても館内で耳栓が販売(もしくは無料提供)されているところも多いので、こちらも対策は可能です。
また、一昔前なら女性がカプセルホテルを利用するのはセキュリティ上お勧めされていませんでしたが、最近は女性が安心して宿泊できるカプセルホテルも増えています。男性と女性でフロアが分かれていたり、受付から完全に男女別にエリアが区切られていたり、中には女性客しか宿泊できないところもあります。まだまだ数は多くないですが、女性でもカプセル宿泊はしやすくなってきています。
どうしても個室でないと寝れないという方は仕方ありませんが、そうでないならカプセルホテル宿泊は悪くないと思います。それどころか普通のホテルにはない上記のような魅力が、上記のようにたくさんあります。ぜひお試しください。