「カラテカ」という、今から30年ほど前に発売された、テレビゲームソフトがあります。お笑いコンビにもカラテカという方がおられますが、コンビ名の由来はこのゲームであるそうです。それはともかくとして、ゲームのカラテカの話です。
有名なゲームなので今更アレコレ語ることもないのですが、まぁ一言で言えば「海外の人が間違った日本感で作った変なゲーム」です。もともとはパソコンのゲームソフトであったそうですが、日本で一般的に有名なのは、ファミコン版でしょう。
そんなファミコン版カラテカですが、子供の頃所持していました。親戚のヒロシ兄さん(ヤンキー)に借りたかもらったんだかだったと思いますが、正確な経緯は不明です(熱血硬派くにおくんなら、ヒロシ兄さんにもらったのは間違いないのですが)。
それなりに夢中になって遊んではいたのですが、クリアはできませんでした。建物の中に入って、特攻してくる鳥(鷹?)をどうしても迎撃できなくて、結局そのダメージから次の敵に勝つことができず、そのまま遊ばなくなってしまいました。
そして何十年も経った今、暇つぶしに読んだレトロゲーム関連の書籍に、私の知らない驚愕の情報が載っていました。
「対戦する敵に1礼をしないと超強くなる」
マジで!? そんな話、当時から今に至るまで聞いたことがありません。一応ネットで情報を検索してみたら、
戦闘開始時に礼を行うが、主人公が礼をすると敵も礼を返す。礼をした後に戦闘状態にせず、再度礼を行い続けると永遠に対戦が始まらない。礼を行わずにすぐ戦闘することも可能だが、その場合は敵AIが超高難易度設定となる。
引用:wikipedia
マジだ! 初めて知った! これは実際確かめねば!
ファミコン版カラテカは、バーチャルコンソール等でのダウンロード配信はされていません。幸い近所の中古ゲーム屋でソフトを見つけることができたため、所持していたファミコン互換機にて検証してみました。
まずは昔と同じく礼をしないでプレイ。結果は当時の記憶と同じく、相変わらず建物内での鳥アタックに被弾、直後の戦いに敗戦しゲームオーバー。進歩はしていませんが退化もしていません。
次は対戦前に「礼」してみます。情報が正しければ、今までは高難度設定の敵と戦っていたわけですから、簡単になっているはず。
実際やってみると、敵方も走ってこちらに向かってくる関係上、礼をするためにはどうしても移動を止めて待ち受ける必要があり、意外に大変です。何度かリセットしつつタイミングを計り、全ての敵に礼を尽くし進軍します。
最初の屋外エリアでは難度の違いは体感できず(というか礼を返してくれないヤツすらいます)。建物内の鳥アタックにもやはり被弾。しかしその次に変化が現れました。超えらなかったはずの直後の相手に、なんと勝利。しかも再度襲い来る鳥アタックを迎撃成功し、その次の敵にも勝ちました!
さすがに何度戦っても勝てなかった敵に勝てた上、その次の敵にまで勝利したのだから、これは間違いありません。戦闘前に礼=明らかに敵が弱くなっています!
その後に待ち受けるのは、有名な柵トラップなのですが、私は初見で超え方を知らないので、残念ながらここでゲームオーバー。まぁ、「礼を怠ると難易度が上がる」ことは、間違いないと確認できました。やっぱ大事なんですね。礼儀は。
カラテカというゲームソフト自体は(バカゲーという意味で)そこそこ有名です。しかしこの難易度変化システムというのは、どの程度知られている話なのでしょうか? 少なくとも、当時そんな話を聞いたことがないし(周りが誰もカラテカを遊んでいなかったというのもありますが)、ゲーム雑誌なんかでも見た記憶はないんですよね。
それはまぁともかく、もし当時の子供の自分に会えるなら、この事実はぜひ伝えたいですね。礼儀は大事だよって。
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