実家で飼っていた猫「プー太郎」の思い出

私の実家では猫を飼っていました。「プー太郎」という、食って寝るのが仕事であるイエネコとしてこれ以上ないほど相応しい名前を与えられていました(名付けたのはたしか姉) ちなみに、長いのでみんな呼ぶときは「プー」でした。

プーが我が家に来たきっかけは、隣の家が建て替えを行ったことです(確か)。大層なボロ屋だった隣家にはネズミが大量に巣くっていたらしく、それが建て替えによりすべて我が家に移住してしまいました。ネズミという生き物は(実際に被害にあって知りましたが)それはもうおぞましい害獣です。身体はイメージよりずっと大きく、狂暴で、なんでも食うし、なんでも壊します。我が家は壁という壁を歯で穴だらけにされ、ボロボロにされてしまいました。

そんな惨状に対抗するため、親父がどっかから連れてきた猫が、プーことプー太郎でした。

その不名誉な名前だけでなく、「ネズミ退治」という飼い猫としてこれ以上ないほど相応しい役目を与えられた彼ですが、想像以上にいい仕事をしてくれました。数か月のうちにネズミは退散、害獣どもは一掃され、我が家に平穏を戻してくれました。

大任を果たしてくれたプーですが、反面、人にはまったく懐つきませんでした。寄ってくるのは何か食べている時におこぼれをもらいにくる時くらい。寝る時も単独だし、誰かの膝に乗ってくつろぐなんて姿も、まったく見たことがありませんでした。

※飼い始めの頃、プーが獲物のネズミを見せに持ってきたことがあったのですが、姉が気持ち悪がってめちゃめちゃキレちゃったことがありました。懐かなかったのは、おそらくこれが原因で心を閉ざしちゃったからだというのが、母の見解です。

まぁ家族としては、別に懐かなくても構わないし、嫌ったりもしないというのが、共通の認識だったと思います。もともと猫が好きで飼い始めたわけでもないし、任務はしっかり全うしていたわけだし「ウチに居たいだけ居ればいいだろう」という感じで、お世話していました。

※ちなみに、私が実家を出た後で、隣家が火事になるという出来事があったらしいのですが、火災をいち早く察したプーは、にも拘らず家族に一切知らせることもなく、自分だけ真っ先に逃げ出していたとのことです。まぁ、しょっちゅう家出するわりにちゃんと帰ってくるので、一応は家族という認識であったとは思いますが。

そんな、愛されるでもなく嫌われるでもなく「なんかいるヤツ」的な存在のプー。数年前に寿命で亡くなりました。

親父が酔っ払って塩辛とか食わせてよく吐いていたので、早死にすると思っていたのですが、なんと20年以上も生きました。イエネコは比較的長寿ですが、それでも20年以上は珍しいかもしれません。

家族ともペットともあまり交流のなかった私ですが、もうちょっと可愛がってやればよかったなぁと、今になって思います。

プー太郎①プー太郎②

22才くらいの頃。もう1日23時間くらいは寝てた気がする。

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