「超訳 仏陀の言葉」という本を読んで

ゴータマ・シッダールタという、どうもパンチパーマであったらしい偉い人が存在したのは、紀元前の話です。今ではシャカやブッダという名で呼ばれている、いわゆる悟りを開いた人です。

私は俗人なので(宗教的に歪められた解釈はもちろん)ブッダの教えを本格的に学ぼうとも、実践しようとも思っていません。どうやら「苦しみから逃れたければ、何物にも執着せず欲望に流されないように」ということをおっしゃられているのだと思いますが、それが実践できれば苦労はありません。実際、何千年も前に頂いたありがたい教えなのに、今だに大半の人は苦悩にまみれた人生を送っているわけですから。

それでも、多少なりともブッダの教えに触れること自体は有意義です。心の苦しみを和らげてくることもあります。なにより、たかだか数十年生きているだけの得体の知れない著者の啓発本を読むよりも、数千年レベルで神格化までされている哲学者の解釈本の方が、読んでいて有益でしょう(あくまで「著者の解釈である」ということは認識しておかねばなりませんが)。

私が気に入っているブッダの解釈本は、白鳥晴彦さんという方の「超訳 仏陀の言葉」です。似たようなタイトルで別の方の著書もありますが、そちらは読んだことはありません。

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超訳 仏陀の言葉

こちらの解釈本、何がいいかというとシンプルで余計な添加物がないところです。「これを読むとこうなりますよ、ああなりますよ」というような、よくあるお悩み解消本のような体裁で作られていません。変な解説もなく、ブッダの残した言葉や教えがただ淡々と、端的につづられています。なのでとても読みやすく、言葉を素直に受け入れることができます。

一番最初(前書き後)の内容を引用するとこんな感じです。

知慧(ちえ)ある老人になる方法
髪の毛が白くなったからといって、彼は智慧ある老人とは限らない。
ただ歳を重ねただけの、むなしく老いぼれた人は世に多い。
おまえが歳をとるのならば、そのときには誠実で、人格があり、
悲しみに溢れ、何をしても他人をそこなうことなく、また慎み深く、
身と心がいつもととのった、そういう人になるように。

――「ダンマパダ」第19章

歳をとると身体だけでなく心も老います。特に男性はそれが顕著です(私の偏見かもしれませんが)。年を食うほどに、偏屈で粗野で無知で無自覚で尊大で、そんな厄介でみっともない人格になっていきます。私はそんな年寄りになってしまうのがとても怖いです。今だって小さくて薄っぺらい人格をしているのに、それがさらに劣化していくのだと思うと、恐ろしくてたまりません。だから、上記の言葉はずっと忘れずにいなければならないと思っています。

まぁそれはいいとして、このような解釈文が全4章176項目にてつづられている「超訳 仏陀の言葉」。オススメできる本だと思います。

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