迷い猫を保護した話

数週間前の話なのですが、図書館に本を返却しに行った際に迷子と思われる猫に遭遇しました。


こんなやつ。

首輪はしていませんが、毛並みも模様もキレイだしやたら人懐っこくて、どうみても野良ネコには見えない。本を返却して戻ってきても同じ場所にうずくまっています。

私も猫を飼っている身ですから、自分のウチのが脱走したと思うとキモが冷える話。飼い主の元に返してあげたいと思うのも仕方ないわけで、保護を試みました。

※ウチにも猫がいるので連れ帰るわけにもいかないのですが、野良でウロウロしているという死活に関わる危険な状況を解消するのが何よりも先決。まずは保護してそれ以外は後に考えることにしました。

一旦帰宅し、運搬用のキャリーケースと中に釣るための猫用おやつ、新品の首輪を持って戻ってきたのですが。


やはり同じ場所にいます。というか、


さわさわ。


ゴロニャン。


警戒心がまったくない。

こんなキレイで愛嬌のある野良がいるわけもなく、飼い猫が逃げたか捨てられたのは間違いないでしょう。猫用おやつであっさり捕獲成功しました。

ウチに連れ帰るしかなくなってしまった

さて、迷い猫を保護してまず何をするかと言えば「迷い猫の捜索情報が出ていないかの確認」です。さっそく保健所に電話して確認しようと思ったのですが、当日は日曜であったためあいにくのお休みでした。

次に確認するとなると警察になります。近くの交番に行き猫の捜索願が出ていないか確認しますが、届け出はないとのこと。

前述の通りウチには先住猫がいるため預かることはできません。保健所が休みとなれば、警察に取得物として届けるほかありません。しかし交番では初老の警察官に以下のようなことを言われました。

こちらで預かることはできるけど、飼い主が現れなければ保健所に渡すだけだし、そこでも飼い主が見つからなければ殺処分ということになってしまう

このようなことを、念を押すように繰り返し言われました。そう言われてしまってはハイお願いしますと渡すこともできません。「自分で何とかしてみます……」と言い残し交番を出ました。

とはいうものの、こいつをどうすればよいのか見当もないわけで。途方に暮れ道端に座り込んでしまいました。

仕方ないのでウチへ連れて帰る

しばらくはスマホで迷い猫の情報サイトをひたすら確認していましたが、こいつの捜索情報らしいものも見つかりません。


こいつもケースに入れられて連れまわされるのは辛いだろうし、やむを得ず家に連れ帰ることにしました。

もちろん、野良環境にいた猫は病気を持っている可能性もあるので、ウチの猫を接触はさせられません。入れるのは玄関入ってすぐのキッチンまでに制限します。


ごはんをあげると、よっぽど空腹だったのか物凄い勢いで食べました。

メシを食わせつつこれからどうするか考えたわけですが、1つ可能性として「飼い主を捜索するためのマイクロチップが体内に埋め込まれているか」を思いつきます。

チップの確認は動物病院で行うことができます。どのみちウチで預かることとなれば身体検査を行う必要もありますから、病院へ連れていくことにしました。

日曜のため行きつけの病院はあいにく休診でしたが、近くの午後診察を行っている病院へ向かいます。

マイクロチップを確認! しかし照会ができない

再びキャリーケースに入れ外出。動物病院へ行き「マイクロチップ確認と今後の対応を相談したい」と告げました。

結果からいうとチップは入っていました。もちろん大喜びしたのですが、どうもチップが入っていたからといって、飼い主情報の確認まで行ってくれるわけではないらしく、ただチップの番号コードだけ紙に書いて渡されただけでした。

ここからが更なる問題となりました。なぜならチップの番号が解ってもそれを照合することができないからです。どういうことかというと、

  • 実はマイクロチップに入っているのはただの番号コードだけで、飼い主の情報などは入っていない。
  • 飼い主がその番号コードと紐づけするために、日本獣医師会のデータベースに飼い主情報の登録を行う必要がある
  • つまり、獣医師会のデータベースにアクセスしチップの番号コードを照合して、初めて飼い主情報を確認することができる。
  • しかし、獣医師会のデータベースを利用するにはID登録が必要になる。当然私は持っていない。
  • 持っていない場合は獣医師会に電話すれば代わり照合を行ってくれるが、当日は日曜のため電話が通じない
  • よって、マイクロチップの番号コードは分かったものの、飼い主情報の照会を行う術がない。

ということです。せっかく前進したと思ったらまた手詰まりです。

チップの照会はできた! しかし……

ここまできて諦めるわけにはいきません。考えた末、近隣の動物病院やペットショップに片っ端から電話して、チップの照会が行えないか聞いてみました

5件ほど電話した結果、獣医師会に加入しており照会が可能という動物病院が見つかり、ようやくチップ番号からの飼い主情報照会を行ってもらうことができました(しかも無料でやってくれました)。

これで解決かと思ったのですが、結果は予想外にも

「飼い主情報登録なし」

えぇー!?

そんなことがあるのか。考えられるケースとして医師がお話してくれたことは、「おそらくペットショップでチップ埋め込みはされたけど、猫を購入した飼い主が登録をしていないのだろう」とのことでした。

※他にも「飼い主情報の登録は行ったが、まだデータベースに反映されていない(数か月かかる場合もある)」などの可能性もあるようですが、まぁそれは低いでしょう。

マイクロチップが確認できた時点で「あとは照会さえできれば解決だ」としか頭になかったので、思いっきり落胆してしまいました。時刻は既に夜、もうどうしようもありません……。

結局は警察に委ねることに

再び途方に暮れて帰宅。迷い猫くんはというと、キャリーケースで連れまわされたストレスと先住猫の気配に怯えてしまったことで、完全にご立腹状態。

昼に出会ったときはあんなに人懐っこかったのに、今は怯えて威嚇を繰り返し、噛むは引っ掻くはでもはや触れる事すらできません。ウチには隔離用の大型ケージなんてないし、こんな状態では預かることもできません。

残念ながら私にできることはここまでです。警察に電話して「昼間はああ言ったが結局どうにもできなかった。今から連れて行ってよいか」と連絡し、引き取ってもらうことになりました。

※連れて行こうにも前述の通り手が付けられない状態であったため、結局警察の方がウチに来て下さって捕獲もしていただきました。まさか猫のせいでウチにパトカーが来ることになるとは……

すぐに殺処分されてしまうわけではない様子

そもそもなぜ警察への引き渡しを拒んだかというと、前述の通り交番で初老の警察官から「保健所行きになって殺処分されちゃうよ」と言われてしまったからです。

しかし後で調べて分かったことですが、ウチの市の保健所には動物愛護センターがあり収容動物の譲渡会などが行われているので、「飼い主が見つからないからといって殺処分確定というわけではない」ようです。なんだよ。

まぁそれはともかく、一応は生命の危険も去ったわけで一安心です。

後半は怯えて攻撃的になってしまいましたが、元々は人懐っこく愛嬌のあるヤツだったし、こんなに毛並みもキレイでふかふかしているのだから、引き取りたいという里親が現れることも十分に期待できるでしょう

そんなわけで、保健所の保護収容動物となった迷い猫くん。しばらくは同行を見守りたいと思います。

どうしても里親が現れないようなら、やはりウチで引き取ることも検討しています。収容先で他の猫に慣れて落ち着けば、もしかしたらウチのと仲良くなれる可能性もありますし。

スポンサーリンク
karikari-plz01
karikari-plz01

フォローする

スポンサーリンク
karikari-plz01

コメント

  1. @ より:

    そうでしたか・・・失礼いたしました。

    http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/061710/p002404_d/img/365.jpg

    このネコですね?里親さんが見付かればいいですね。見付からなければカリカリさんが飼って欲しいと思います。

    • カリカリ より:

      そうですそうです。なかなか美形で愛嬌のあるヤツでした。
      もちろん我が家で見受けするというのもやぶさかではないですが、
      ウチのとの相性次第ですね。成猫同士はケンカになりやすくて
      結構難しいみたいですから。

  2. より:

    放し飼いにされてたのかもしれないですね。
    その周辺で聞き込みをされればよかったと思います。

    • カリカリ より:

      @様
      もちろん、他にもっとよいやりようはあったのだとは思います。
      ちなみに端折っていますが、近隣の動物病院や公共施設などへ
      心当たりがないか電話確認は行っています。

  3. ゆるり旅 より:

    うちの猫にそっくりです!

    色々知らないことがあり、勉強になりました。
    飼い主さんが見つかることを祈ります。

    • カリカリ より:

      ゆるり旅様

      脱走しちゃった猫は、探すのも見つけて返すのもとても大変です。
      今回の事案は自分の飼い猫の管理についても一考させられました。